コンサルティング転職

コンサルティング業界への転職を成功させるための志望動機のコツと書き方

コンサルティング業界への転職を考えている方に向けて、志望動機の書き方を中心に解説していきます。 コンサルティングファームのタイプ別に志望動機の例文を掲載しているので、コンサルティング業界への転職を検討している方はもちろん、幅広い業界への転職を検討している方はぜひ志望動機を作成する際の参考にしてください。


この記事ではコンサルティング業界への転職を考えている方に向けて、志望動機の書き方を中心に解説していきます。

例えば、経営コンサルティングを中心に行う企業は経営課題の解決に向けて提案とサポートを行うことが仕事で、その際にキャリア、専門性、論理的思考力、課題解決力などが求められます。

コンサルティング業界の経験の有無を問わず、志望動機はコンサルティング業界において求職者に求められる基礎的な能力を反映しているという点で、採用する企業にとって重要視しているポイントの一つでもあります。

コンサルティングファームのタイプ別に志望動機の例文を掲載しているので、コンサルティング業界への転職を検討している方はもちろん、幅広い業界への転職を検討している方はぜひ志望動機を作成する際の参考にしてください。

 

コンサルティング業界への転職を成功させるための志望動機のコツ

まず、いきなり志望動機を作成する前に、志望動機を作成する際に抑えておくべきコツを3つお伝えします。

コツを抑えた志望動機でコンサルティング業界への転職を成功させましょう。

1.業界・企業研究と自己分析を徹底的に行う

1つ目に業界・企業研究と自己分析を徹底的に行うことが重要です。どの様なフィールドで自分はどういったスキルや経験をを武器として転職先で戦力として活躍できるかをアピールするためです。

業界・企業研究の目的は、業界や企業の特色、特徴をつかんで自分の強みとする専門性やスキルとのミスマッチを防ぎ、転職を希望する企業を選んだ理由を明確にすることです。新卒の際にも「どうしてB社ではなく、A社(希望する企業)を志望するのか」といった質問をされた方がほとんどかと思いますが、転職の際にもこうした質問は、自分で明確にして考えを持っておく必要があります。

自己分析の目的は、社会人経験の中で経験し、培ってきた専門性やスキルを棚卸し、どういった業界や企業であれば自分の能力を発揮できて、キャリアを身がいけるかを明確にするためです。

働きながらの転職を検討している場合ですと、限られた時間の中で業界・企業研究や自己分析を行うのは簡単なことではないですが、この2つを徹底的に行うことで自分に合う企業が見つかり、志望動機もスムーズに書くことができるので、一番の近道だった、ということも大いにあります。

2.自分の経験やスキルを定量的かつ具体的にアピールする

2つ目に自己分析で自分のキャリアを棚卸して出てきた自分の経験やスキルを定量的かつ具体的にアピールすることが重要です。

コンサルティング業界に限らないことですが、「定量的」にアピールすることは自身の能力を客観的かつ、効果的にアピールするために有効な手段です。

例えば

「売り上げを大幅に向上させた」→「売り上げを前年比40%向上させた」、「チームマネジメントを行っていた」→「30人規模のプロジェクトチームのリードでマネジメントを行っていた」という書き方です。

すべての経験を定量的に示せることがベストですが、そうした経歴ばかりでないことも多々あるので、可能な限り意識して定量的かつ具体的にアピールするのがよいでしょう。

 3.論理的かつ一貫性を持って記載する

業界・企業研究、自己分析を行い、自身の実績を定量的かつ具体的に棚卸できたら、最後は、論理的かつ一貫性をもって記載することがポイントです。

コンサルティング業界で求められるスキルの一部として、論理的思考力、資料作成力などがあげられます。経営課題の解決の過程に論理的思考力(その他、分析力や課題解決力など)が求められ、最後にクライアントとコミュニケーションする際に、考えたアウトプットをわかりやすく伝える力が求められます。こうした能力の適性を企業側が見るうえで志望動機は重要なアウトプットとなりますので、最後まで気を抜かず、論理的かつ一貫性をもって記載しましょう。

コンサルティング業界未経験から転職を希望する際は、作成した志望動機をエージェントやコンサル経験者に見てもらい、客観的にチェックしてもらうのも1つの有効的な手段です。

 

コンサルティング業界への転職を意識した志望動機作成のステップ

コンサルティング業界への転職を意識した志望動機の構成を紹介します。

基本的には

前半:志望動機

後半:転職後に活躍、貢献できる根拠

という構成で作成するとよいでしょう。

 

前半の志望動機を書く際には、①コンサルティングファームに転職する理由と、➁数あるコンサルティングファームからその企業を選定した理由を軸に書いていきます。コンサルティングの仕事内容を理解したうえで、他の職種の仕事ではなくコンサルティングでなければできないこととは何なのかを意識して文章を組み立てると、説得力のある志望動機を作成することができます。

そのうえでなぜその企業を転職先として志望したかを述べていきます。類似のコンサルティングサービスを提供するファームであっても、ファームによって特色や特徴が異なります。例えば、総合コンサルティング業界のデロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYコンサルティングなどです。ほかのファームではなく、志望しているファームを選んだ理由は上記の業界・企業研究や自己分析を踏まえて作成しましょう。

 

次に後半の転職後に活躍・貢献できる根拠について説明していきます。

コンサルティングサービスを提供するうえで必要とされている能力は、ファームの分野によっても異なりますが、主にコミュニケーション能力、論理的思考力、プレゼンテーション能力などがあげられます。コミュニケーション能力はクライアント企業の抱える問題が何なのかを的確に把握するために欠かせません。クライアント企業の抱える課題は言語化できていない、潜在化している課題も多く、クライアントと適切なコミュニケーションを図って課題を深堀りして分析し、特定していくためのコミュニケーションスキルが必要です。

論理的思考力は解決するべき課題を見つけ、解決方法を考えたうえでそれを他者に伝えるというコンサルティング業務のあらゆる過程において非常に重要な能力です。

プレゼンテーション能力はクライアント企業への提案をする際に必要な能力です。高いコミュニケーション能力によって課題をしっかりと把握し、論理的思考力で課題解決の方法を導いたとしてもそれを正確に他者に伝えることができなければ課題の解決は難しいです。相手を説得させることのできるプレゼンをする能力もまた必要不可欠な力といえます。

上記の3つのスキルはコンサルティングサービスを提供するうえで必要とされている能力の一部ですが、こうした必須スキルを意識して織り込みながら、転職後に活躍・貢献できる根拠を自分の長所や過去の経験を交えて述べていきます。このとき、前述のコツの3つめとして挙げた、根拠として数値で表すことのできる客観的事実を含めているかを意識しながら作成すると説得力のある志望動機になります。

コンサルティング業界への転職を意識した志望動機の例文3選

ここまで、コンサルティング業界への転職を意識した志望動機作成のコツや構成を紹介してきましたが、ここではこれらのポイントをふまえ、コンサルティングファームの分野別に例文をご紹介します。

いざ、自分で志望動機を書き始めると手が止まってしまった、ということはよくありますので、ぜひ例文を参考に自分オリジナルの志望動機を書きあげましょう。

1.戦略コンサルティングファームの場合

私は日本企業の海外進出の戦略策定に携わり、世界における日本企業の創造する物質的価値、文化的価値のプレゼンス向上を実現するために貴社への入社を希望します。

現職ではメーカーにおけるマーケティング職に携わり、前年比118%という実績を達成しました。この数値は、毎年平均して105%という成長にとどまる中、どうしたらより売上向上を図れるかをリーダーである自分をはじめとしてチームで考え、他部署とも連携を図って実現してきました。

今後は現職で培った仮説思考力、データ分析力、課題改善、解決力を活かして、貴社における事業の核である経営戦略企画に携わり、貴社の売上拡大に貢献していきたいです。(289文字)

2.総合コンサルティングファームの場合

私は現職における経営企画において培った分析、仮説思考力、課題解決力を活かして企業の潜在的な課題を特定、解決に向けて施策立案、実行することまで一貫して行うことができる貴社への入社を希望いたします。

現職においては経営企画として、経営戦略に携わる分析、リサーチ、戦略策定を5年担当しておりましたが、その中では実行までをできないもどかしさを感じておりました。戦略の策定から実行までを一貫してサポートできる貴社に魅力を感じております。私の強みは、経営戦略で培った課題解決力や論理的思考力です。また、チームリーダーとして10人規模のチームを率いた経験もあり、自分の意見を相手に伝えるために論理的で説得力のある説明をする必要があることを身をもって実感しており、コミュニケーション能力を磨いてきました。この力は貴社でも存分に発揮できると自負しています。(368文字)

3.ITコンサルティングファームの場合

私は、現職における15年間のSEの経験を活かし、より密接にクライアント企業のシステム課題解決、売上の向上に貢献したく、貴社への入社を希望します。

前職では、SEとしてクライアント企業の改善要望に対するシステム開発の工程に携わってきました。今後は、技術面のサポートのみならず、より総合的にクライアント企業の抱える潜在的なニーズを汲み取り、それを形として実現するところまで支援したいと感じるようになりました。20人規模の開発チームのリード経験から学んだコミュニケーションスキルやヒアリング力を活かすことで貴社におけるクライアントワークに貢献できると考えます。(276文字) 

 

コンサルティング業界への転職を成功させよう

コンサルティング業界への転職に関して志望動機の書き方のコツや構成、具体例を中心に説明してきました。

内容をまとめたものがこちらです。 

 

1.コンサルティング業界への転職のコツは自己分析と企業研究を徹底的に行ったうえで自分のスキルや長所を具体的かつ論理的にアピールすること

2.志望動機を書く際には前半に志望動機を後半には転職後に活躍、貢献できる根拠を書くこと

3.志望動機はコンサルティングファームの特徴と企業の特徴を踏まえ、その企業でないとできないことを書くこと

4.転職後に活躍、貢献できる根拠ではコンサルティングをする際に必要な能力を踏まえて客観的事実に基づいた文章を書くこと

 

転職時の志望動機は新卒の時のポテンシャル重視の内容と異なり、前職における経験やスキル、転職後にどういったことで活躍できるかを重視され、その志望動機の書き方や見やすさも大切です。

この記事を参考に、まずはコンサルティング業界への転職のファーストステップである書類面接を難なく通り、内定を勝ち取っていきましょう。

 

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